家売却の査定を依頼した時は、合わせて税金についても
考えておきましょう。
税金関係は言葉の意味を理解するのが難しい事が
多いですが、収入と所得の違いは確実に抑えておかないと
税金の話に付いていくのは大変です。
収入とはいわゆる手取り額を指しますが、所得とは
収入から費用や特別控除額を差し引いた金額を言います。
例えば、家売却は資産の譲渡に該当しますので
売却収入から家の取得費と売却費用、特別控除が
ある場合はその金額を差し引いて譲渡所得を求め、
それに税率を掛ける事で税額を計算します。
つまり、査定額は収入、売却益は所得という事になります。
また、譲渡所得に課税という言葉付く場合、その金額は
税率を掛ける直前の金額を意味します。
例えば、サラリーマンであれば、給与所得から
社会保険料控除や扶養控除などの所得から差し引ける
金額(所得控除)を差し引いた残額に税率を掛けますが、
この税率を掛ける直前の金額を課税所得と言います。
その為、譲渡所得からは一般的に所得控除を
差し引く事がありませんので、譲渡所得はそのまま
課税譲渡所得となります。
なお、課税譲渡所得には、売却した家の所有期間に
応じた税率を掛ける事になりますが、家を取得した日から
売却した年の1月1日までの期間が5年以下であれば
課税短期譲渡所得として39%の税率を、5年を超える場合は
課税長期譲渡所得として20%の税率を掛ける事になり、
10年を超えて、かつ一定の条件を満たす場合は
軽減税率として14%を掛ける特例を適用する事ができます。